アスベストとは?
アスベスト(石綿)は、天然の繊維状けい酸塩鉱物のことを言います。
日本のアスベスト総輸入量は1930年から2004年で約1,000万トンと言われています。
1,000万トンという数字を見てもわかるように、膨大な数の建物に吹付けられ、そして
様々な建材に混ぜて使われてきたのです。
ですから、アスベストが使用されていない建物を探す方が難しいと言っても過言ではありません。
では、何故アスベストがこんなにも多く使用されてきたのかと言うと
・燃えない・セメント等と混ざりやすい・引張りに強い
・電気を通しにくい・磨耗しにくい・薬品に強い・安価
これらのアスベストの特性を生かして、様々な用途に使われてきました。
アスベストを使用した、製品、建材は数千種類とも言われています。
アスベストはギリシア語で・・・Asbestos「永久不滅」という意味です。
日本では、「いしわた」「アスベスト」「せきめん」などと読んでいます。
アスベストの種類
| 蛇紋石系 |
クリソタイル(白石綿・温石綿) |
工業的に使用 |
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| 角閃石系 |
クロシドライト(青石綿・リーベックカイト) |
| アモサイト(茶石綿・グリュネライト) |
| アンソフィライト |
主に不純物として
鉱物に含まれる |
- タルク
- バーミキュライト
- セピオライト
- ブルーサイト
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| トレモライト |
| アクチノライト |
アスベスト繊維は、0.01~0.1μm、すなわち1mmの10万分の1~1万分の1という細さで、
当然、眼に見えるものではありません。
これを吸引すると、肺の奥の肺胞と呼ばれる所まで入り込み、
そこに刺さると一生出てこないといわれています。
アスベスト(石綿)が人体に及ぼす影響
・石綿肺(じん肺の一種)・肺がん(肺の悪性腫瘍)・中皮種(がんの一種)
中皮種に関しては9割がアスベストによるものだと言われています。
アスベスト粉塵(繊維)を吸引してから発病までは
15年~20年後、平均年齢45歳~50歳、早いものでは数ヶ月
現在は低濃度暴露が増加しています。
豆知識
- ◇平賀源内とアスベスト
- 明和元年(1764年)、平賀源内は37歳の時、秩父山奥の蛇紋石層で石綿を発見し、
火灌布(かかんぷ)を発明したそうです。火灌布とは火で洗える布、つまり耐火性の布の事です。
- ◇アスベストの町
- カナダ・ケイベック州にあるブラックレイク鉱山(東京ドーム約40個分の面積)、
ここでは1日に約5万トンのアスベストの原石(白石綿)が採掘されているそうです。
そこから1㎞も離れていないところに町があります。町の名前はアスベストだそうです。
診断士の講習の時に写真を見ましたが採掘場を見学できるツアーがあって、
子供達がアスベストの山の前で記念撮影をしていました。
ちなみにケイベック州では800人以上の方が中皮種で亡くなっているそうです。
- ◇エリオナイト(天然鉱物繊維)
- エリオナイトはトルコの自然と遺跡の複合世界遺産で有名なカッパドキアの地層に含まれる鉱物です。
カッパドキア地方で最も高いところに位置する村『ウチヒサール』、この村の中央に大きな岩の要塞が
そびえていて要塞の周囲には岩をくり抜いて作った居住区があります。
つまりそこに住む人達はエリオナイトに汚染する確率が高いのです。
このカッパドキア地域の死因の80%が中皮腫だそうです。
エリオナイト吸引で中皮種になる確立は上記6種類のアスベストに比べてはるかに高いといわれています。
- ◇ベビーパウダー
- 赤ちゃんによく使うベビーパウダー、1986年、このベビーパウダーにアスベストが含まれていることが
社会的大問題となりました。
ベビーパウダーの主成分は、滑石(タルク)と呼ばれる鉱物の粉末です。
このタルクの中にアスベストが含まれていました。
厚生労働省が、各メーカーに対し、アスベストを含まないタルクだけを使用するように通知し、
現在では、含有されていません。含有していたのは主にトレモライトだそうです。